香道体験を通して香の箏回想法への活用を検討

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福島県迎賓館特別公開日に香道体験

香道とは、「香木」という芳しき香りを放つ木を、文学とともに楽しく味わう日本独自の芸道だそうです。
室町時代に成立し、江戸時代に最も盛んになったそうで、世界的にみて香りを文化芸術にまで高めているものは他に例を見ないものだそうです。
今回の体験は、福島県福島市でご活躍の香道御家流霞月派 妙香会の皆様にお世話になりました。
お点前

※いつもは8月の特別公開日に箏曲演奏でお世話になっております。

福島県迎賓館箏を演奏する佳寿美会

桜道・緑道を抜けて、迎賓館で受付を済ませました。
初めて迎賓館の建築物としての説明も受けて改めて素晴らしい建築物なのだと感激致しました。
最後に、建築物の説明に雅な気分が盛り上がったところで香道体験。

「組香(くみこう)」と呼ばれるゲーム性を持った香遊びの中から、「令和香」を体験

「組香」には「証歌(しょうか)」という組香のテーマがあり、今回の組香では、新元号の出典となった
万葉集巻五 梅花歌三十二首并序より
初春令月 気淑風和 (初春の令月にして 気淑く風和らぎ)
をテーマに、まず「試香(こころみこう)」:香木の香りを記憶するため、内容を明らかにした香として
「令」をイメージした 真南蛮(まなばん)
「和」をイメージした 佐曽羅(さそら)
を聞き、続いて「本香(ほんこう)」を聞き当てるため、出の内容を伏せた香として試香で聞いた、二種類の香木のうち一方のみを聞き「令」か「和」を答えます。
組香「令和香」

箏曲との共通点

和洋の違いを教えていただき箏と共通する部分があることが大変勉強になりました。
香道・洋の香りは気分を高揚させ、和の香りは気分を落ち着ける
箏曲・洋の音は音符の繋がりでメロディーをなし、和の音色は間にこだわったもの

箏回想法での香の活用

箏回想法でも香を本格的に活用したいと検討しておりました。箏回想法は心や気分を高揚させるものでなく、落ち着けて、自分の心に向き合う箏回想法の表現にぴったりだということがわかりました。これからも検討を重ねて参ります。

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