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「前の職場は…」と口にする人の心理と、そのマイナス効果

評価される人が実践している伝え方とは

転職や異動・面接時など、新しい職場で
「前の職場ではこうだった」
「前はこうしていました」
という言葉を耳にすることは少なくありません。

一見すると経験の共有のようですが、
この言葉には評価や信頼を遠ざけてしまう要素が含まれていることもあります。

ここでは、
・「前の職場は…」と口にする人の心理
・それが生むマイナス効果
・過去を持ち出さずにアピールする方法
・社労士かつ経営者の視点から見える現実
を整理してまとめます。


「前の職場は…」と口にする人の心理

新しい職場で前職の話が出る背景には、いくつかの共通した心理があります。

新しい環境への不安

転職直後は、
何が正解なのか、どこまで踏み込んでよいのか、何が評価されるのか、が見えにくい状態です。
その不安を和らげるために、過去の職場を基準にして現状を理解しようとします。

自分の価値を早く認めてほしい気持ち

実績がまだ見えない段階では、
「自分はこれまでこうしてきた」という経験を示すことで、自分の有用性を伝えようとします。

前職での感情が整理されていない

前の職場で抱えた不満や悔しさが残っている場合、その感情が「前の職場では…」という言葉として表に出ることもあります。
いずれも、本人にとっては自然な心理です。


「前の職場」を持ち出すことのマイナス効果

心理としては自然でも、言葉として表に出ると、周囲には別の印象を与えます。

今の職場を見ていない人に映る

比較を前提にした発言は、「今の職場を理解しようとしていない」という印象につながります。

不満が多く、扱いづらい人と思われる

本人は説明のつもりでも、周囲には否定や不満として受け取られることがあります。

主体性が低いと判断されやすい

過去や環境を基準に話すほど、問題が起きた際に「自分で引き受けない人」という印象が強まります。

結果として、能力とは関係のない部分で、評価や信頼から距離が生まれてしまいます。


過去を持ち出さずにアピールする方法

評価される人は、過去を語らないわけではありません。語り方を意識的に変えています。

比較ではなく提案にする

「前はこうでした」ではなく、
「こうすると改善できそうですが、いかがでしょうか」

否定ではなく質問にする

「前は違った」ではなく、
「こちらでは、どのような意図でこの方法を取っていますか」

会社主語ではなく自分主語で語る

「前の会社では」ではなく、
「私はこのやり方で助かった経験があります」

手順ではなく結果を伝える

やり方よりも、
・時間が短縮された
・ミスが減った
・負担が軽くなった

といった結果を共有することで、
過去の経験は比較材料ではなく、活用できる情報になります。


社労士 × 経営者の視点から見えること

社会保険労務士として多くの労働者の相談に向き合いながら、経営者の相談にも乗っています。
更に、自身も経営者として、人を採用する立場にもいます。

そういった視点から見ると、評価や信頼を左右するのは、職歴や過去のやり方そのものではありません。

「この環境で、どう考え、どう動こうとするか」

そこが見られています。

過去の話が多い人ほど、今の環境での判断や責任を引き受けにくい印象を持たれやすく、
一方で、今を理解しようとする人ほど、少しずつ仕事を任されていきます。


評価される人は「過去」ではなく「今」を語る

「前の職場は…」という言葉は、不安や自己防衛から生まれるものです。

しかし、それを繰り返すほど、
判断の軸を過去や他人に預けることになり、自分自身を窮屈にしてしまいます。

過去を語ることが悪いのではありません。
それを比較や正当化に使うか、今に活かす材料として扱うか。

その違いが、
働きやすさや信頼関係の差として表れます。

「前にどうだったか」ではなく、
「ここでどうするか」を考えられる人ほど、
仕事の評価が積み上がり、周囲との信頼関係も育ち、結果として働くことが楽になっていきます。

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