コトハニくんに逢いに相川考古館へ
群馬県伊勢崎市にある公益財団法人 相川考古館に行ってきました。
入口で出迎えてくれたのは…
コトハニくんと仲間たち。
相川考古館 相川家茶室 觴華庵を見学。
四畳半とは思えない広い作りにはからくりがあって、優雅な気持ちになりました。こちらの茶室は床柱が切ってあるのをはじめて見て、こういう工夫もあるのだなと驚きがありました。
浅間山の噴火で押し寄せた岩などを使った庭石。
距離がある分丸みがあります。加工もしやすいのだそう。
コトハニくんと対面
そしていよいよ!
蔵に展示されていた琴弾く男子埴輪コトハニくんとご対面!!!
(こちらは撮影禁止なので…)
レプリカでご紹介♪
コトハニくん正面
コトハニくん右から
コトハニくん左から
コトハニくん後ろから
展示物は装飾もたくさんあり、お化粧も印象的でした。
今のミュージシャンの走りですね。
一番注目すべきは、伊勢崎出身のコトハニくんの表情で、少し笑っているように見えるのです。
私はこの表情を見た瞬間映像が浮かびました。
〚儀式が終わり自身も安堵し、ふと周りを見ると先ほどまで緊張の面持ちだった周囲の人が自分と同じような反応をしていて、思わず笑みを浮かべたシーン〛です。
案内してくださった当主の相川さんは「演奏が終わってホッとして少し笑みを浮かべたところを作者が捉えたのではないか?なんて想像します。」とおっしゃいました。
この想像が楽しいのです。
このような感性をお持ちの相川さんでしたからその後の掛け軸や竹内宿禰のお話し、竹内文書のお話しも楽しく致しました。「想像は自由だ!」などと話しながら…。
相川考古館でへ行かねば!と思ったきっかけ
次は琴弾く男子埴輪に逢いにどちらへ出かけましょう?とネットを検索していましたらこんな素晴らしい投稿を発見致しました。
琴ひく埴輪
みつらゆふはにわをのこの
ひさのへに
いくよへにけん
をことかなしも
――上野 勇――ほのくらき土蔵(くら)の中
窓よりのうすらあかりに
うくごとく 立てり
土人(つちひと)みづらゆふ 髪はふた分け
二つの眼 うつゝにひらき
上向きに 顎はつい出ぬしなやかに前に下げし手
静やかにおさえしは
型 鄙びたる
小琴 一張腰かけし 足は浮かして
そと曲げし 膝にのりたる
小琴
そも 音(ね)ありや なしやいそのかみ古き昔は
いかならむ 貴人(あてびと)の
奥都城(おくつき)の辺のゐて
かなしくも 奏でし音かいく歳を
塚の暗きに
汝(なれ)はそも 眼(まなこ)みひらき
むなしくも
みつめゐにけむ汝(な)が眼(まなこ)
涙 湧きしならじやきくならく
この蔵の故(もと)の主(あるじ)
相川の大人(うし)
こゝだくも 埴輪をめでて
こゝにしも集めましゝが
その美しき
全てにかへて
汝(なれ)をしも愛(め)でしとぞいふその大人の命の極み
うつそみの息引き給ふ
たまゆらに
汝(なれ)をしも愛(め)でしとぞいふその大人の命の極み
うつそみの息引き給ふ
たまゆらに
汝(な)をみつゝ逝きしとぞ効く
あはれ あはれ
琴ひく男の子
汝(なれ)はもと土くれなれど
千載経て絶えぬ顔を
人の心の奥にひくならん註
この埴輪は伊勢崎市の相川考古館にあり。
和田正州、上野勇両氏とゆきて見し事ありき。今井善一郎著 「白」より -昭和36年-
十人十色、そのひとつ。ブログより
これは明日にでも出かけて逢って来なければならないと感じました。
埴輪を求めてハシゴ
当主の相川さんからは「高崎市にあるかみつけの里博物館でも見られる」と情報をいただき、その足で行ってきました。
かみつけの里博物館
コチラはお写真OKでしたので、撮って参りました。
琴を弾く人発見
儀式の様子
儀式にていての説明はこうです。
保渡田古墳群とその周辺では、5世紀の人物・動物埴輪が多数出土している。(中略)埴輪はまた、いろいろな役割の人物や動物を交え群像として配列されている。その並べ方には一定の物語(ストーリー性)が示されているようだ。埴輪群像は王から民衆へ何らかのメッセージをこめて造形され、配置されたと考えられる。
かみつけの里博物館 埴輪に秘められた物語より
私「んんん---------?!こ
正面から捉える
琴についての説明はこうあります。
神の心を占う琴 木製琴
県内で初めて発見された古代の琴。全長160㎝ほどだったと考えられる。(以下略)山田光洋「楽器の考古学」同成社より
コトハニくんGET
余談ですが、コトハニくんグッズ手に入れてきました。
・コトハニくんレプリカ(3体目)
・コトハニくんポストカード
・コトハニくんポスター
5人揃ったら、イケメンランキング・出身地マップなどまとめてみます。
琴を弾く埴輪の情報をお寄せくださいませ。
また、
コメント